手塚治虫文化賞(読み)テヅカオサムブンカショウ

デジタル大辞泉 「手塚治虫文化賞」の意味・読み・例文・類語

てづかおさむ‐ぶんかしょう〔てづかをさむブンクワシヤウ〕【手塚治虫文化賞】

手塚治虫を記念して、平成9年(1997)に創設された漫画賞。毎年1回、優れた漫画作品に贈られる。大賞ほかに、短編賞や特別賞などがある。
[補説]大賞受賞作一覧
平成9年(1997)「ドラえもん藤子・F・不二雄
平成10年(1998)「『坊ちゃん』の時代」関川夏央、谷口ジロー
平成11年(1999)「MONSTER浦沢直樹
平成12年(2000)「西遊妖猿伝さいゆうようえんでん諸星大二郎
平成13年(2001)「陰陽師おんみょうじ」岡野玲子
平成14年(2002)「バガボンド井上雄彦
平成15年(2003)「黄色い本 ジャック・チボーという名の友人」高野文子
平成16年(2004)「ヘルタースケルター」岡崎京子
平成17年(2005)「PLUTOプルートウ」浦沢直樹
平成18年(2006)「失踪日記」吾妻あづまひでお
平成19年(2007)「テレプシコーラ」山岸凉子
平成20年(2008)「もやしもん」石川雅之
平成21年(2009)「大奥」よしながふみ/「劇画漂流」辰巳ヨシヒロ
平成22年(2010)「へうげもの」山田芳裕
平成23年(2011)「JIN-仁-」村上もとか/「竹光侍」松本大洋
平成24年(2012)「ヒストリエ」岩明均
平成25年(2013)「キングダム」原泰久
平成26年(2014)「3月のライオン羽海野うみのチカ
平成27年(2015)「逢沢りく」ほしよりこ
平成28年(2016)「鼻紙写楽」一ノ関圭/「よつばと!」あずまきよひこ
平成29年(2017)「花に染む」くらもちふさこ
平成30年(2018)「ゴールデンカムイ」野田サトル
平成31年(2019)「その女、ジルバ」有間しのぶ
令和2年(2020)「ニュクス角灯ランタン」高浜かん
令和3年(2021)「ランド」山下和美
令和4年(2022)「チ。-地球運動について-」魚豊うおと
令和5年(2023)「ゆりあ先生の赤い糸」入江喜和きわ
令和6年(2024)「プリニウス」ヤマザキマリ、とり・みき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「手塚治虫文化賞」の解説

手塚治虫文化賞

1989年に61歳で死去したマンガ家・手塚治虫の業績を顕彰し、文化としてのマンガ発展に寄与するために朝日新聞が97年に創設したマンガ賞。年間を通じて最も優れていると認められた作品に贈られる「マンガ大賞」のほか、マンガ界に新しい風を送り込んだ作品を対象とした「新生賞」、優れた短編や4コマ、1コママンガの作者に贈呈する「短編賞」、長年、マンガへの功労があったと認められる人や団体への「特別賞」がある。2007年はバレエに魅せられた少女たちの宿命のドラマ、山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』(メディアファクトリー)がマンガ大賞に選ばれた。新生賞にはのぞゑのぶひさ:マンガ、岩田和博:企画・脚色の『神聖喜劇』(幻冬舎、原作:大西巨人)、短編賞は森下裕美の『大阪ハムレット』(双葉社)に決まった。特別賞は該当者なし。07年の選考委員は荒俣宏、いしかわじゅん、印口崇、香山リカ、呉智英、萩尾望都、藤本由香里、村上知彦の8人。

(鈴木繁 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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