手箱山雪屋跡(読み)てばこやまゆきやあと

日本歴史地名大系 「手箱山雪屋跡」の解説

手箱山雪屋跡
てばこやまゆきやあと

[現在地名]本川村越裏門

越裏門えりもんの西にそびえる手箱山(一八〇六・二メートル)の東南斜面にある近世初期の氷室番所跡と氷室跡。傾斜地の一角の平坦地にあって、標高約一六三〇メートル。番所跡の家屋礎石群が発見され、その配置から土間・板縁・一間の居間が考えられる。また灰・木炭などの出土から囲炉裏や土間のくどなどの存在も考えられる。家屋の外には出入りのための石段が組まれていた。この番所跡より二〇―三〇メートル下った場所に自然石を三方ないし四方に積上げ、しかも中央部が凹んだ個所が二ヵ所あり、これが氷室跡と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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