払底(読み)フッテイ

デジタル大辞泉 「払底」の意味・読み・例文・類語

ふっ‐てい【払底】

[名・形動](スル)入れ物の底を払う意から》すっかりなくなること。乏しくなること。また、そのさま。「人材払底している」
「その頃は借家が―な時でしたから」〈谷崎痴人の愛〉
[類語]品切れ品枯れ品薄品不足底を突く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「払底」の意味・読み・例文・類語

ふっ‐てい【払底】

  1. 〘 名詞 〙 ( 底を払って無いの意 )
  2. ( ━する ) 物がすっかりなくなること。物をすっかりなくなすこと。また、物がはなはだしく欠乏すること。
    1. [初出の実例]「隆職文書多以焼了、官中文書払底歟」(出典:玉葉和歌集‐安元三年(1177)四月二九日)
    2. 「サケ、コメナド futtei(フッテイ) イタイタ」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. ( 形動 ) ほとんどないさま。稀有(けう)なさま。
    1. [初出の実例]「常の桜と違ひ払底なる物なれば」(出典:滑稽本・古朽木(1780)三)

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普及版 字通 「払底」の読み・字形・画数・意味

【払底】ふつてい

皆無。

字通「払」の項目を見る

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