デジタル大辞泉 「抗酒剤」の意味・読み・例文・類語 こうしゅ‐ざい〔カウシユ‐〕【抗酒剤】 アルコール依存症などで飲酒を控える必要がある人に対して、断酒を目的として処方される薬剤。アルコールの中間代謝産物アセトアルデヒドを分解する酵素の働きを阻害する。服用すると、少量の飲酒でも動悸どうき・吐き気・頭痛等の不快感を覚える。断酒薬。嫌酒薬。抗酒薬。抗酒癖剤。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抗酒剤」の意味・わかりやすい解説 抗酒剤こうしゅざい 嫌酒剤ともいう。アルコールに対する耐性を低下させることを目的とした薬剤。アンタビュースが有名で,これを服用して飲酒すると,5~15分で顔面紅潮,発汗,心悸亢進,血圧下降,吐き気,嘔吐などが現れる。このような苦痛を経験することで,アルコールを嫌悪するように条件づける。日本では向笠寛が石灰窒素からシアナマイドをつくった。これは水溶液にできる,無味無臭,反応がアンタビュースより穏やか,などの諸点で使いやすく,最近ではアンタビュースよりも広く用いられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by