折柳(読み)せつりゅう

精選版 日本国語大辞典 「折柳」の意味・読み・例文・類語

せつ‐りゅう‥リウ【折柳】

  1. 〘 名詞 〙 中国の古い楽曲名。楽府題の詩で、横吹曲辞に属する。
    1. [初出の実例]「鯷海不浪、化茂貫桑。雁塞斂塵、歌罷折柳」(出典日本三代実録‐元慶二年(878)四月二九日)
    2. [その他の文献]〔李白‐春夜洛城聞笛〕

おり‐やなぎをり‥【折柳】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代元祿一六八八‐一七〇四)のころ、女や若衆の間に流行した髷(まげ)の結い方。また、それに似せた髷の名称
    1. [初出の実例]「手づまもすぐれて折柳(オリヤナギ)とて一流結出し」(出典:浮世草子男色大鑑(1687)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「折柳」の読み・字形・画数・意味

【折柳】せつりゆう(りう)

柳枝を折って別れる。送別の意。〔三輔黄図、六、橋〕橋(はけう)は長安の東に在り。水に跨して橋を作る。人客をるに、此の橋に至り、柳を折りて別るるものにる。

字通「折」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android