担ひ茶屋(読み)ニナイヂャヤ

デジタル大辞泉 「担ひ茶屋」の意味・読み・例文・類語

にない‐ぢゃや〔になひ‐〕【担ひ茶屋】

中世から江戸末期まで、茶道具一式を振り分けにかつぎ歩き、客の求めに応じて茶を立てた行商人。また、その茶道具。一服1銭。
「―しほらしくこしらへ」〈浮・永代蔵・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「担ひ茶屋」の意味・読み・例文・類語

にない‐ぢゃやになひ‥【担茶屋・荷茶屋】

  1. 〘 名詞 〙 中世から江戸末期まで、茶釜茶器水桶などの茶道具一式を、前後に振り分けてかつぎ歩き、社寺境内・路傍などで客の求めに応じ茶を立て、売ること。また、その茶屋や、道具一式。また、その商人一服一銭。担茶売(にないちゃうり)。《 季語新年
    1. 担茶屋〈拾遺都名所図会〉
      担茶屋〈拾遺都名所図会〉
    2. [初出の実例]「になひ茶屋を、橋がかりへもってのく」(出典:虎明本狂言・煎物(室町末‐近世初))

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