拐帯(読み)カイタイ

デジタル大辞泉 「拐帯」の意味・読み・例文・類語

かい‐たい【拐帯】

[名](スル)人から預かった金や品物を持ち逃げすること。「公金拐帯する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拐帯」の意味・読み・例文・類語

かい‐たい【拐帯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人をだまして連れ去り、他に売ること。
    1. [初出の実例]「拐帯(カイタイ)蠱惑いたしまゐりし美女美少年らを放還いたして各自本土に帰らしめんと諭しましたるに」(出典:新浦島(1895)〈幸田露伴一九)
  3. 他人から預かった金銭物品自分のものとして、それを持ったまま所在をくらますこと。法律で、多く用いられる語。持ち逃げ。
    1. [初出の実例]「巨額といっていいくらゐの現金を拐帯して、〈略〉一度は米大陸まで逃げ終せた癖に」(出典:耳を掻きつつ(1934)〈長谷川伸〉巷の舌)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「拐帯」の読み・字形・画数・意味

【拐帯】かいたい

もちにげ。

字通「拐」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android