拐帯(読み)カイタイ

デジタル大辞泉 「拐帯」の意味・読み・例文・類語

かい‐たい【拐帯】

[名](スル)人から預かった金や品物を持ち逃げすること。「公金拐帯する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拐帯」の意味・読み・例文・類語

かい‐たい【拐帯】

〘名〙
① 人をだまして連れ去り、他に売ること。
※新浦島(1895)〈幸田露伴一九「拐帯(カイタイ)蠱惑いたしまゐりし美女美少年らを放還いたして各自本土に帰らしめんと諭しましたるに」
他人から預かった金銭物品自分のものとして、それを持ったまま所在をくらますこと。法律で、多く用いられる語。持ち逃げ。
※耳を掻きつつ(1934)〈長谷川伸〉巷の舌「巨額といっていいくらゐの現金を拐帯して、〈略〉一度は米大陸まで逃げ終せた癖に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「拐帯」の読み・字形・画数・意味

【拐帯】かいたい

もちにげ。

字通「拐」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android