持柏木村
もちかしわぎむら
[現在地名]赤城村持柏木
赤城山西麓に広がる村。沼田街道が村の東部を貫通。通称は柏木。小字名に原のつくものが多いが、これはこの村の地形上の特徴をよく表している。字出雲には湧玉と称する湧水があり、その南の台地上は加曾利E式土器の散布地である。ほかにも縄文式土器の散布する所が二、三ある。なお出雲の湧玉には弘法大師の杖の一突きによって湧水が生じたとする弘法伝説があり、地名も大師が柏の枝に衣を掛けたことに由来するとの伝説もある。「寛文朱印留」に村名がみえ、前橋藩領(幕末に至る)。寛文郷帳によると田方九七石余・畑方二四石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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