精選版 日本国語大辞典 「挫」の意味・読み・例文・類語
くじ・く【挫】
[1] 〘他カ五(四)〙
① 折ったり曲げたりして、きずをつける。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※三国伝記(1407‐46頃か)一「尊熊虵の背を強(クジキ)蹂躙し玉ひければ」
③ それまで続いていたいきおいや気分などを弱らせたり押えたりする。そこなわせる。
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二〇「而して幸に情を折(クジ)き理を全ふするを得るなり」
[2] 〘自カ下二〙 ⇒くじける(挫)
くじ・ける【挫】
〘自カ下一〙 くじ・く 〘自カ下二〙
① 折れたり曲がったりして、きずがつく。
※史記呂后本紀延久五年点(1073)「今に於てまなあたり折(クシケ)匡し争ふは」
② 関節などがねじれて痛くなる。捻挫(ねんざ)する。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四「味方の勢ひのくじける様なことを言やアがらア」
④ 取引相場で、値上がりする勢いが衰える。さがり気味になる。〔新聞語辞典(1933)〕
くじき【挫】
① 折ったり曲げたりしてついたきず。関節や骨などをいためた怪我。捻挫(ねんざ)。〔書言字考節用集(1717)〕
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