振動子(読み)シンドウシ(その他表記)oscillator

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「振動子」の意味・わかりやすい解説

振動子
しんどうし
oscillator

微小な振動体を振動という性質にだけ着目したときに呼ぶ名称。振動が調和振動 (単振動 ) のときには調和振動子,その他の振動のときには非調和振動子という。振動子の特性は固有振動数で与えられるが,古典力学ではその振動状態は振幅位相によって指定される。結晶などを格子原子や格子イオンから成る振動子の集合体とみなし,量子力学で扱うことによって,比熱などの物性が理解できる。電磁場もフーリエ分解して,各成分を調和振動子とみなすことができ,これらを量子力学的に扱ったものが光子である。電子や中間子などの素粒子は,素粒子場を同様に分解して量子化したときの量子とみなせる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む