デジタル大辞泉 「振動子」の意味・読み・例文・類語 しんどう‐し【振動子】 振動を行う系。物体の機械的な振動のほか、電気回路や電磁場における電気的振動をする系も含まれる。単振動を行う質点の運動の系は調和振動子という。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「振動子」の意味・わかりやすい解説 振動子しんどうしoscillator 微小な振動体を振動という性質にだけ着目したときに呼ぶ名称。振動が調和振動 (単振動 ) のときには調和振動子,その他の振動のときには非調和振動子という。振動子の特性は固有振動数で与えられるが,古典力学ではその振動状態は振幅と位相によって指定される。結晶などを格子原子や格子イオンから成る振動子の集合体とみなし,量子力学で扱うことによって,比熱などの物性が理解できる。電磁場もフーリエ分解して,各成分を調和振動子とみなすことができ,これらを量子力学的に扱ったものが光子である。電子や中間子などの素粒子は,素粒子場を同様に分解して量子化したときの量子とみなせる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by