振慶名村(読み)ぶりきなむら

日本歴史地名大系 「振慶名村」の解説

振慶名村
ぶりきなむら

[現在地名]名護市振慶名ぶりけな山田やまだ

羽地はにじ間切の中央部に位置し、東は田井等てーや村。故地は現在の今帰仁なきじん湧川わくがわ地内で、フルブリキナ(古振慶名)地名と拝所が残る。村名の意味は、故地が石灰岩が群(ブリ)立っている所で、そこを開墾(キナ)したことによるとも解される(沖縄地名考)。現在の集落丘陵を背に旧羽地はねじ大川とその広大な田圃に面して立地する。間切所属の変遷とその事情は呉我ぐがー村と同じ。絵図郷村帳・琉球国高究帳に今帰仁なちじん間切「ふれけな村」とみえる。「琉球国由来記」「球陽」では振慶名村と記される。前掲高究帳では高頭一〇石余、うち田八石余・畠一石余。乾隆七年(一七四二)の竿入帳によると屋敷数二二(真羽地)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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