摂氏温度目盛(読み)せっしおんどめもり

百科事典マイペディア 「摂氏温度目盛」の意味・わかりやすい解説

摂氏温度目盛【せっしおんどめもり】

最もふつうに用いられる温度目盛記号℃。1気圧のもとで水の氷点を0℃(正確には水・氷・水蒸気の平衡温度を0.01℃),沸点を100℃とし,その間を等分したもの。計量法では熱力学的に定められたケルビン度(絶対温度)から273.15を引いた数値と定義される。1742年A.セルシウスが水の氷点を100度,沸点を0度と定めたのが始まりで,後に逆転して現在の摂氏温度目盛となった。摂はセルシウスの中国訳。→華氏温度目盛列氏温度目盛国際実用温度目盛
→関連項目温度目盛セルシウス

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化学辞典 第2版 「摂氏温度目盛」の解説

摂氏温度目盛
セッシオンドメモリ
Celsius temperature scale

セルシウス温度目盛ともいう.℃ で表す.熱力学的温度(記号 T )とは次の関係にある.

tT - 273.15 K

歴史的には1 atm の大気の下での水の氷点を0 ℃,沸点を100 ℃ とした.摂氏はCelsiusを中国で摂爾修と当てたことによる.ちなみに,華氏Fahrenheitを華倫海と当てたことによる.[別用語参照]温度目盛

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改訂新版 世界大百科事典 「摂氏温度目盛」の意味・わかりやすい解説

摂氏温度目盛 (せっしおんどめもり)

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世界大百科事典(旧版)内の摂氏温度目盛の言及

【温度】より

…18世紀ころからは,各地の気温を比較する必要などのため,定量的測定の可能な目盛のある温度計が作られるようになり,氷の融点などを温度の定点とする提案がなされた。G.D.ファーレンハイトは1717年ごろに水銀温度計を製作し,水,氷,食塩を混ぜて得られる温度を0度,氷の融点を32度,体温を96度とする華氏温度目盛を考案し,42年にはA.セルシウスが氷の融点を0度,水の沸点を100度とする摂氏温度目盛(セルシウス度)を導入した。以後,温度計と温度目盛の改良は熱学の発展を促すことになった。…

【セルシウス度】より

…計量法ではこれを〈度〉という。 スウェーデンの物理学者A.セルシウスが,1742年に提案した温度目盛(当初は氷点を100,1気圧下の沸点を0としていた)を出発点として,摂氏温度目盛という名の目盛がいくつか用いられてきたが,この名は過去のものと解すべきである。【高田 誠二】。…

※「摂氏温度目盛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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