改訂新版 世界大百科事典 「華氏温度目盛」の意味・わかりやすい解説
華氏温度目盛 (かしおんどめもり)
Fahrenheit scale of temperature
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…18世紀ころからは,各地の気温を比較する必要などのため,定量的測定の可能な目盛のある温度計が作られるようになり,氷の融点などを温度の定点とする提案がなされた。G.D.ファーレンハイトは1717年ごろに水銀温度計を製作し,水,氷,食塩を混ぜて得られる温度を0度,氷の融点を32度,体温を96度とする華氏温度目盛を考案し,42年にはA.セルシウスが氷の融点を0度,水の沸点を100度とする摂氏温度目盛(セルシウス度)を導入した。以後,温度計と温度目盛の改良は熱学の発展を促すことになった。…
…ダンチヒの生れ。1701年の両親の死を機に,アムステルダムに出て科学装置製造業に従事,その後07年ころから10年間各国をまわり,各地で科学者たちと会って標準温度計の必要性を知り,水と氷が共存する温度と健康な男性の体温を固定点とする最初の標準温度計を製作,これが華氏温度目盛(中国でファーレンハイトに華倫海の字を当てたことに由来する)の原型となった。また,大気圧の高低による水の沸点変化にも気づいており,水の沸点の読みから直接に大気圧を決定することのできるような温度計も製作した。…
※「華氏温度目盛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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