列氏温度目盛(読み)れっしおんどめもり(英語表記)Réaumur scale of temperature

改訂新版 世界大百科事典 「列氏温度目盛」の意味・わかりやすい解説

列氏温度目盛 (れっしおんどめもり)
Réaumur scale of temperature

温度目盛一つフランスの学者R.A.F.deレオーミュールが1730-31年に提案した。氷点での水の体積を1000とみなしたとき,体積の増し分0,±1,±2,……に対応する温度の値をそれぞれ0°,±1°Ré,……とする方式であったが,後に,氷点を0°Ré,水の沸点を80°Réとする方式と解されるようになり,フランスなどで広く用いられた。摂氏温度目盛とは1°Ré=4/5℃の関係にある。今日の国際単位系立場では,この目盛による表現は推奨しがたい。
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百科事典マイペディア 「列氏温度目盛」の意味・わかりやすい解説

列氏温度目盛【れっしおんどめもり】

温度目盛の一つ。水の氷点を列氏0°,沸点を列氏80°とし,その間を80等分したもの。1730年レオミュールが定め,列はその中国訳に由来。同じ温度を摂氏華氏,列氏で表した数値をそれぞれC,F,RとすればR=4C/5=4(F−32)/9。現在では,あまり使われない。→温度目盛
→関連項目華氏温度目盛摂氏温度目盛

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法則の辞典 「列氏温度目盛」の解説

列氏温度目盛【Reaumur's temperature scale】

レオミュール温度目盛」のページをご覧ください。

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