摩り(読み)サスリ

デジタル大辞泉 「摩り」の意味・読み・例文・類語

さすり【摩り/擦り】

さすること。
《腰などをさする女の意から》(多くおさすり」の形で)女中と妾を兼ねた女。おなで。
建築で、隣接する二面が同一平面にあること。面一つらいち。ぞろ。

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関連語 あんま さす 実例

精選版 日本国語大辞典 「摩り」の意味・読み・例文・類語

さすり【摩・擦】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「さする(摩)」の連用形名詞化 )
  2. さすること。また、体をさすったりもんだりして患部を治療することを業とする人。按摩(あんま)
    1. [初出の実例]「ドレドレ、擦(さす)ってやらう。おれは擦(サス)りが、きつい上手ぢゃ」(出典:歌舞伎・金門五三桐(1778)四幕)
  3. めかけ。情婦。→おさすり。〔和英語林集成再版)(1872)〕
  4. 建築で、二つの面が同一平面上にあること。

すり【摩・擦】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「する(摩)」の連用形の名詞化 ) 中世から近世初頭にかけて流通市場にあった粗悪銭の一つ摩滅のはなはだしいものをいった。たびたびの撰銭(えりせん)によって流通市場から排除された。

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