撃壌(読み)ゲキジョウ

デジタル大辞泉 「撃壌」の意味・読み・例文・類語

げき‐じょう〔‐ジヤウ〕【撃壌】

大地を踏んで拍子をとり、歌をうたうこと。太平の世を楽しむようすをたとえていう。「鼓腹こふく撃壌
中国遊戯くつの形に似せた木を地面に置き、離れた所から同じ形の木を投げ当てる。下駄打げたうち。

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精選版 日本国語大辞典 「撃壌」の意味・読み・例文・類語

げき‐じょう‥ジャウ【撃壌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「壌」はつち、一説に土製の楽器の意 )
  2. 大地、または壌という楽器をうつこと。特に、「撃壌の歌」の故事から、世の中が平和なことを表わすのに用いる。
    1. [初出の実例]「幸陪濫吹席、置笑撃壌民」(出典懐風藻(751)侍宴守部大隅〉)
    2. [その他の文献]〔謝霊運‐初去郡詩〕
  3. 木製の、沓形の木を土の上におき、三、四〇歩離れた所から別の木を投げてあてる中国の遊戯。げたうち。〔周処風土記〕

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普及版 字通 「撃壌」の読み・字形・画数・意味

【撃壌】げきじよう(じやう)

足で地をうつ。拍子をとる。〔帝王世紀、一〕五老人り、壤(つち)をつ。じて曰く、大なる哉(かな)、堯のやと。老人曰く、日出でて作し、日入りて息(いこ)ふ。井を鑿(うが)ちて飮み、田をしてらふ。の力、何ぞ我にらんやと。

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世界大百科事典(旧版)内の撃壌の言及

【根木】より

…木の枝のまたを短く切って残して鉤(かぎ)のようにした棒も使われ,柳田国男はこれは木の枝に対する信仰と関係があり,〈ねんがら〉の〈ねん〉は〈念〉ではないかといっている。古くは〈無木(むき)〉といい,《骨董集》では〈撃壌(げたうち)〉に同じとしている。これは中国に古くから伝わるもので,幅10cmほどの履(くつ)の形をした木片を立て,30歩ほど離れたところから同形のものを投げつけて倒す遊びである。…

※「撃壌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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