擬作(読み)ギサク

デジタル大辞泉 「擬作」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐さく【擬作】

似せて作ること。また、その作品
詩会歌会に備えて前もって詩歌を作っておくこと。また、その詩歌。
「然るべき時名をあげたる歌は、多くは―にてありけるとかや」〈無名抄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「擬作」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐さく【擬作】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 前もって作っておくこと。特に、詩会、歌会、歌合などにそなえてあらかじめ詩歌などを作っておくこと。また、その作ったもの。
    1. [初出の実例]「擬作之起、天神始被作儲」(出典江談抄(1111頃)六)
    2. 「当座に詠(よ)むことは少き、ぎさくとかきてぞ侍りける」(出典:今鏡(1170)二)
  3. まねて作ること。似せて作ること。また、その作品。
    1. [初出の実例]「開展運動を習はす場に至る、高台を擬作し」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)

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普及版 字通 「擬作」の読み・字形・画数・意味

【擬作】ぎさく

模作する。

字通「擬」の項目を見る

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