支解(読み)しかい

精選版 日本国語大辞典 「支解」の意味・読み・例文・類語

し‐かい【支解・肢解】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「支」「肢」はともに手・足の意 ) 昔の酷刑一つ人体両手両足を切り離すこと。
    1. [初出の実例]「太政官奏〈略〉率濫僧余人。殺勧学院使日奉全吉。支解其体。行火焼民屋二家」(出典日本三代実録‐貞観一六年(874)一〇月一九日)
    2. [その他の文献]〔韓詩外伝‐巻八〕

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普及版 字通 「支解」の読み・字形・画数・意味

【支解】しかい

手足を切断する重刑肢解。〔淮南子、主術訓〕愚人の智、固(もと)より已に少なし。其の事とする多し。~故に動きて必ず窮す。張儀、智、孔(し)かずして、乘の君と爭ふ。此れ其の車裂解せられたる以なり。

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世界大百科事典(旧版)内の支解の言及

【刑罰】より

…五刑とは黥(げい)(また墨(ぼく),顔面への入墨),劓(ぎ)(はなきり),刖(げつ)(また剕(ひ),あしきり),宮(きゆう)(男子は去勢,女子は幽閉),大辟(たいへき)(死刑)であり,生命刑と肉刑と称された身体刑(終身の強制労働をともなう)より成る。死刑の種類は,炮烙(ほうらく),焚(ふん)などの火刑をはじめ,烹(ほう)(かまゆで),車裂(また轘(かん)),支解(しかい)(四肢を断つ),腰斬(ようざん),磔(たく)(はりつけ),梟首(きようしゆ)(さらし首)など過酷なものも多い。棄市(きし)とは市場での公開処刑であり,また夷三族など親族まで死刑に処することもあった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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