放射線による人体の障害並びにその予防,診断および治療に関する調査研究,放射線の医学的利用に関する調査研究などを行うために,科学技術庁の付属機関として,1957年7月に発足した研究所。放射線による人体の障害に関する諸問題を,物理学,化学,生物学,医学などの広範な分野から総合的に追求するとともに,放射性同位体や各種放射線発生装置などを利用して癌をはじめとする疾病の診断や治療を行う技術について研究を行っている。また,各種の研修コースを設け,放射線防護,放射線の医学利用などに関する技術者の養成訓練も行っている。所在地は,千葉県千葉市稲毛区であり,茨城県ひたちなか市に支所(那珂湊放射生態学研究センター。現在は那珂湊支所と改称)がある。千葉市には,放射線障害に関する動物実験を行うための施設・設備やサイクロトロンをはじめとする各種放射線発生装置などが備えられているほか,臨床研究を行うために入院設備を有する病院が併設されている。ひたちなか市の支所は,放射線物質の環境中での挙動に関する生態学的研究を行う。2006年独立行政法人に移行した。
執筆者:天野 徹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新