天野(読み)アマノ

デジタル大辞泉 「天野」の意味・読み・例文・類語

あまの【天野】

姓氏の一。
[補説]「天野」姓の人物
天野信景あまのさだかげ
天野宗歩あまのそうほ
天野貞祐あまのていゆう
天野浩あまのひろし

あまの【天野】

大阪府河内長野市の地名。天野山金剛寺がある。

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精選版 日本国語大辞典 「天野」の意味・読み・例文・類語

あまの【天野】

  1. [ 1 ]
    1. [ 一 ] 大阪府河内長野市の北部の地名。後村上天皇皇居となった金剛寺がある。
    2. [ 二 ] 和歌山県伊都郡の地名。高野山の西谷、野上川水源地
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙あまのざけ(天野酒)」の略。〔尺素往来(1439‐64)〕

あまの【天野】

  1. 姓氏の一つ。

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日本歴史地名大系 「天野」の解説

天野
あまの

天野川の源流一帯をいい、北流する天野川(天野町の北部から西除川となる)が形成する狭長な谷と天野山(二二七メートル)を含む丘陵部からなる。近世下里しもざと村・天野山あまのさん村を含む。延久四年(一〇七二)九月五日の太政官牒(石清水文書)にみえる甲斐かい庄の坪付に「拾弐条天野里玖坪拾陸坪捌段」、伏見ふしみ(布志見庄)の坪付にも天野里がみえる。

建久七年(一一九六)六月二五日の天野遠景請文案(金剛寺文書)に「被仰下之候長野御庄内天野谷之事、謹以承候畢、但、貞弘之領長野御庄を賜候之間、彼天野谷依件庄内而、下人自事等触候歟、於今者、不伊呂布之候」と記される。貞弘の所領長野ながの庄を幕府有力御家人の天野遠景が賜い、天野谷にある金剛こんごう寺が武士の狼藉停止を要請したのに対して、天野谷は「長野御庄内」であるとして、この請文になったものとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「天野」の意味・わかりやすい解説

天野
あまの

和歌山県北部、伊都(いと)郡かつらぎ町の一地区。高野山(こうやさん)北麓(ろく)、標高500メートルの小盆地に位置する。式内社丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)があり、天野大社ともいう。同神社は世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道」に含まれている。『和名抄(わみょうしょう)』の神戸(かんべ)郷の地で、空海(くうかい)(弘法大師)が高野山を開き、寺領として受け継ぎ、丹生高野明神(丹生都比売神社)を高野山の地主の神として祀(まつ)っている。

[小池洋一]


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