散弾(読み)サンダン

デジタル大辞泉 「散弾」の意味・読み・例文・類語

さん‐だん【散弾/×霰弾】

発射すると、薬莢やっきょうに込められた多数の細かい鉛のたまが銃口から散らばって出るように作られた銃弾。ばらだま。
[類語]銃弾弾丸鉄砲玉砲弾砲丸実弾凶弾流れ弾

ばら‐だま【散弾】

さんだん(散弾)」に同じ。
1発ずつ撃つ弾丸。

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精選版 日本国語大辞典 「散弾」の意味・読み・例文・類語

ばら‐だま【散弾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多数のこまかい弾子があられのように発射されるように作られた弾丸。さんだん。
    1. [初出の実例]「真事の打つ空気銃の音がぽんぽんしたので叔母はすぐ聴耳を立てた。『お金さん、一寸見て来て下さい。バラ丸(ダマ)を入れて打つと危険いから』」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉二五)
  3. 一発ずつこめてうつ弾丸。

さん‐だん【散弾・霰弾】

  1. 〘 名詞 〙 近距離の敵、あるいは鳥獣などの獲物に対する殺傷効果を大きくするため、発射すると多数のこまかい弾子があられの降りそそぐように発射される銃弾。ばらだま。〔五国対照兵語字書(1881)〕

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世界大百科事典(旧版)内の散弾の言及

【弾薬】より

…いずれも火薬の力で発射され,人員の殺傷,車両や艦艇や資・器材の破壊,航空機の撃墜などに用いる。小火器弾薬は,拳銃,小銃,機関銃,散弾銃などに用いられ,通常,弾丸,発射薬,雷管付き黄銅製の薬莢(やつきよう)で一体化されている(図1)。実戦用としては,普通弾,徹甲弾,焼夷弾,曳光弾(えいこうだん),およびこれらを組み合わせた弾薬(たとえば曳光徹甲焼夷弾)があり,訓練用には,空包,擬製弾,狭窄弾(きようさくだん)などがある。…

※「散弾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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