数珠引(読み)じゅずひき

精選版 日本国語大辞典 「数珠引」の意味・読み・例文・類語

じゅず‐ひき【数珠引】

  1. 〘 名詞 〙 数珠を作ること。また、その人。数珠屋。ずずひき。〔宣賢卿字書(1550頃)〕
    1. [初出の実例]「樅の木は松がえよりも葉しけりて〈正章〉 尾上の奥へはいる念珠(ジュズ)ひき〈貞徳〉」(出典:俳諧・紅梅千句(1655)二)

ずず‐ひき【数珠引】

  1. 〘 名詞 〙 数珠(じゅず)を作る人。ねんずひき。じゅずひき。
    1. [初出の実例]「多念薫修つみつる念珠をと、なげきながらずずひき語らひて、あつらへんとする程に」(出典:発心集(1216頃か)二)

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改訂新版 世界大百科事典 「数珠引」の意味・わかりやすい解説

数珠引 (じゅずひき)

数珠を作る職人。《七十一番歌合》には念珠引として現れ,《人倫訓蒙図彙》《今様職人尽百人一首》などでは〈数珠師〉ともいわれ,洛中洛外図にも数珠屋がみられる。そこに描かれた職人は僧形で,舞錐(まいぎり)を使っているが,その組織などはまだ明らかにされていない。
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