諸子(読み)ショシ

デジタル大辞泉の解説

しょ‐し【諸子】

多くの人々を親しみや敬意を込めていう語。同等または、それ以下の人々をさしていう。代名詞的にも用いる。諸君。「学生諸子
中国代の官名諸侯世子の教育などをつかさどったもの。
諸子百家」の略。

もろ‐こ【諸子】

コイ目コイ科タモロコ属とイトモロコ属の淡水魚の総称。タモロコ・ホンモロコ・スゴモロコ・イトモロコなど。いずれも全長約10センチ。体は細長く、体側中央を側線が走り、一対の口ひげをもつ。食用。琵琶湖特産のホンモロコ飴煮などは有名。 春》「筏(いかだ)踏んで覗(のぞ)けば浅き―かな/虚子
近畿・伊豆地方で、クエの老成魚のこと。

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大辞林 第三版の解説

しょし【諸子】

多くの人を敬っていう語。代名詞的にも用いる。諸君。 「 -に期待する」
中国、春秋から戦国時代にかけて一家の説をたてた人々。また、その説や著書。 → 諸子百家

もろこ【諸子】

コイ目コイ科モロコ属やイトモロコ属などの淡水魚の総称。全長8~12センチメートル。タモロコ・ヒナモロコ・カワバタモロコ・デメモロコなど七種がいる。
の一種。全長12センチメートルほど。体は細く長い紡錘形でやや側扁し、一対の口ひげをもつ。体色は背面が暗緑褐色、体側・腹面は黄みをおびた銀白色で、側線に沿ってやや太い暗色の帯がはしる。照り焼きやモロコ鮨ずしなどにして食べる。琵琶湖特産であったが、各地で繁殖している。ホンモロコ。 [季] 春。
クエの老成魚の異名。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

しょ‐し【諸子】

〘名〙
① 中国、周代の官名の一つ。諸侯の世子の教育などをつかさどったもの。〔周礼‐夏官・諸子〕
② 中国、春秋戦国時代から漢にかけて一家の学説を立てた思想家たち。また、その人々の著書や学説。→諸子百家(しょしひゃっか)
※清原国賢書写本荘子抄(1530)一〇「諸子の事を云て第五段め也」 〔漢書‐芸文志〕
③ 多くの人を敬っていう語。また、代名詞的に、同等もしくは、目下の人々に呼びかけるとき用いることがある。かたがた。諸君。
※俳諧・本朝文選(1706)六・誄類・去来誄〈許六〉「京師にかまへて、諸子のかしらに坐す」
※園遊会(1902)〈国木田独歩〉三「我が敬愛する諸子! どうですお休憩になっちゃア」 〔諸葛亮‐答李厳書〕
④ 何人かの子供。
※法華義疏(7C前)二「言諸子在火宅内時、長者許門外三車。所以諸子楽三車。諍出火宅

もろ‐こ【諸子】

〘名〙 コイ目コイ科タモロコ属の淡水魚の総称。日本にホンモロコ、タモロコ、スワモロコの二種二亜種が分布しているが、いずれも全長約一〇センチメートルに達する。体はやや細長い。モツゴに似ているが、体が丸みを帯び、口が大きく、口ひげをもつなどの点で区別できる。背方は暗灰色で腹方は淡く、体側に淡青色の縦帯がある。ホンモロコは琵琶湖特産であるが近年各地へ移殖。照焼・モロコ鮨などとして食用とし、特に冬に美味。《季・春》 〔名語記(1275)〕

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世界大百科事典内の諸子の言及

【諸子百家】より

…《史記》賈誼(かぎ)伝にみえる語。〈諸子〉とは,この期に独自の思想をかまえ,専門の学説を樹立した術芸の学士たちの意。〈百家〉は,その専門の流派の多さを象徴的に表現した量詞。…

※「諸子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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