斎月(読み)さいげつ

精選版 日本国語大辞典 「斎月」の意味・読み・例文・類語

さい‐げつ【斎月】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 斎宮伊勢へ下向する時に行なう群行(ぐんこう)という儀式のある九月一日から三〇日までをいう。この期間、沿道諸国の北辰(ほくしん)をまつったり、挙哀(きょあい)改葬を禁じたりした。
    1. [初出の実例]「応来九月斎月事、右斎王来九月十五日応伊勢大神宮」(出典類聚符宣抄‐一・天慶元年(938)八月二三日)
  3. ( 「斎」は午時をすぎて食事をしないこと ) 仏語。在家信者がとくに長時にわたって八斎戒をまもる月。正月五月、九月をいい、前半一五日間、八斎戒をまもる。三長斎。いみづき。
    1. [初出の実例]「斎月、正月、五月、九月、此月月、帝釈対南閻浮提記衆生善悪也」(出典:拾芥抄(13‐14C)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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