…室町~江戸時代の武家。足利一門斯波家兼の次男兼頼は,1354年(正平9∥文和3)家兼が若狭守護から奥州管領(奥州探題)に転じたのに従って陸奥に移り,56年(正平11∥延文1)に出羽国山形に入部したと伝える。その後,出羽斯波氏は最上氏を称し,歴代羽州探題に任じて戦国期に至った。2代直家は諸子を天童,黒川,高楡(たかだま),蟹沢,泉出(成沢)に配置し,3代満直も次男以下を中野,大窪,楯岡に配して,山形周辺の地域に勢力を扶植した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」