斯波兼頼(読み)しば かねより

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斯波兼頼」の解説

斯波兼頼 しば-かねより

?-1379 南北朝時代武将
斯波家兼次男斯波直持(ただもち)の弟。北朝方の武将として活躍し,奥州管領(かんれい)となった父にしたがう。父の没後,出羽(でわ)最上郡(山形県)にはいり,羽州(うしゅう)探題となり,最上氏を称した。戦国大名最上氏の祖。康暦(こうりゃく)元=天授5年6月8日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の斯波兼頼の言及

【最上氏】より

…室町~江戸時代の武家。足利一門斯波家兼の次男兼頼は,1354年(正平9∥文和3)家兼が若狭守護から奥州管領(奥州探題)に転じたのに従って陸奥に移り,56年(正平11∥延文1)に出羽国山形に入部したと伝える。その後,出羽斯波氏は最上氏を称し,歴代羽州探題に任じて戦国期に至った。2代直家は諸子を天童,黒川,高楡(たかだま),蟹沢,泉出(成沢)に配置し,3代満直も次男以下を中野,大窪,楯岡に配して,山形周辺の地域に勢力を扶植した。…

※「斯波兼頼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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