新名丈夫(読み)シンミョウ タケオ

20世紀日本人名事典 「新名丈夫」の解説

新名 丈夫
シンミョウ タケオ

昭和期の評論家,ジャーナリスト 元・毎日新聞記者。



生年
明治39(1906)年11月3日

没年
昭和56(1981)年4月30日

出生地
香川県高松市

学歴〔年〕
慶応義塾大学政治学科〔昭和7年〕卒

経歴
昭和7年東京日日新聞(現・毎日新聞)入社太平洋戦争で日本の敗色が濃厚となった19年2月23日付毎日新聞で、政経部の海軍省担当キャップとして「竹槍では間に合わぬ」と軍部批判。この記事に東條英機首相が激怒、新名記者は陸軍懲罰召集された。これが有名な“竹槍事件”で、東宝映画「軍閥」(45年)のモデルとなった。著書に「政治」「太平洋戦争」「海軍戦争検討会議記録」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「新名丈夫」の解説

新名丈夫 しんみょう-たけお

1906-1981 昭和時代新聞記者
明治39年11月3日生まれ。毎日新聞の海軍省担当キャップとして,昭和19年紙面で「竹槍(たけやり)では間に合わぬ」と陸軍の作戦を批判。東条首相の怒りをかい懲罰召集をうけるが,海軍などの助力で海軍報道班員となる。戦後論説委員,評論家として活躍。昭和56年4月30日死去。74歳。香川県出身。慶大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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