新庄道雄 (しんじょうみちお)
生没年:1776-1835(安永5-天保6)
江戸後期の国学者。号は柏園,松華主人。駿河府中の富商で,三階屋仁右衛門と称した。本居宣長の学風を慕い,はじめ村松春枝,栗田土満(ひじまろ)に国学を学び,のち平田篤胤に入門。また鹿都部真顔(しかつべのまがお)の社中に入り狂歌もよくした。とくに篤胤を信奉し,同郷の気吹屋(いぶきのや)門人と相はかって,師の著作の執筆や板行に援助を惜しまなかった。篤胤の助言を得た《駿河新風土記》のほか,《柏園随筆》《後猶軒小録》等の著述がある。
執筆者:鈴木 淳
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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新庄道雄 しんじょう-みちお
1776-1836* 江戸時代後期の国学者。
安永5年2月1日生まれ。駿府(すんぷ)(静岡市)の豪商三階屋の7代。和漢の学をおさめ,平田篤胤(あつたね),鹿都部真顔(しかつべの-まがお),本居春庭(もとおり-はるにわ),本居大平(おおひら)にまなぶ。「駿河国新風土記」を編集したほか,「柏園独語」などの著がある。天保(てんぽう)6年12月19日死去。60歳。通称は仁右衛門,甚右衛門。号は柏園。狂号は清藁科河(きよわらの-しながわ)。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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