新撰長禄寛正記(読み)しんせんちょうろくかんしょうき

改訂新版 世界大百科事典 「新撰長禄寛正記」の意味・わかりやすい解説

新撰長禄寛正記 (しんせんちょうろくかんしょうき)

室町時代の記録で,長禄・寛正年間(1457-66)を中心畠山氏家督継承問題を主題とする。作者,成立年代ともに不明。畠山持国の養子政長と実子義就が家督を争い,1460年(寛正1)より河内で交戦し,勝利を得た政長が64年管領に任命される模様を中心に,室町幕府行事諸大名動向を記している。ただし畠山弥三郎を政長と同一人物とするのは誤り。《群書類従》所収。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「新撰長禄寛正記」の意味・わかりやすい解説

新撰長禄寛正記【しんせんちょうろくかんしょうき】

長禄・寛正年間(1457年−1466年)を中心とする室町時代の日記。作者・成立年代とも不詳。内容は,畠山持国(もちくに)の実子義就(よしなり)と養子政長(まさなが)との間の家督争いを主題とし,室町幕府の行事や諸大名の動きについても言及している。→畠山政長畠山義就

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android