デジタル大辞泉
「新湯」の意味・読み・例文・類語
あら‐ゆ【新湯】
沸かしたばかりで、まだ人が入っていない風呂。さらゆ。「新湯は年寄りには毒だ」
しん‐ゆ【新湯】
沸かしたてで、まだ人が入っていない風呂。また、その湯。あらゆ。さらゆ。
さら‐ゆ【▽新湯/更湯】
沸かしたばかりで、まだだれも入らない風呂。あらゆ。「老人に―は毒だ」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しん‐ゆ【新湯】
- 〘 名詞 〙
- ① わかしたてで、まだ人のはいらない風呂。また、その湯。あらゆ。さらゆ。
- ② 新しく開いた浴場。
- [初出の実例]「従来浴戸の外に新湯と称して浴戸を開く者往々有之」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)二二)
さら‐ゆ【新湯】
- 〘 名詞 〙 沸かして、まだ誰も入らない風呂。あらゆ。しんゆ。
- [初出の実例]「兄庄左殿には御病後、さら湯(ユ)は毒じゃによって跡ほどがよい」(出典:評判記・役者目利講(1714)大坂)
あら‐ゆ【新湯】
- 〘 名詞 〙 沸かしたての風呂。さらゆ。しんゆ。
- [初出の実例]「新湯(アラユ)は人の身に毒なり」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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新湯(親湯)
しんゆ
[現在地名]茅野市北山 蓼科
蓼科高原の北端、横岳を源とする滝ノ湯川の上流、標高一三六〇メートルの谷あいにある温泉。湯川村から佐久郡への大河原峠越えの古道に沿う。「湯川村山之内新湯始り由来記」(「諏訪史蹟要項」北山村篇)によれば、天保一〇年(一八三九)湯川村の百姓矢ヶ崎喜惣治が、不動尊の夢のお告げにより発見し、高島藩へ願い出、冥加金を上納して湯川村へ貰い受けた。当初は「新岩尾之湯」と名付けられた。
「諏訪郡諸村並旧蹟年代記」には入湯の料金について「湯銭一廻り百七拾弐文二夜泊り同断一飯三拾弐文白米持参之者は世話料拾八文ふとん廿四文薪壱束代」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の新湯の言及
【四万[温泉]】より
…群馬県北西部,吾妻(あがつま)郡中之条町の北部にある温泉。四万川上流部の渓谷に臨む,温泉口,山口,新湯(あらゆ),日向見(ひなたみ)の4温泉の総称で,四万温泉郷とも呼ばれる。開湯の歴史は古く,源頼光の四天王の一人碓井貞光の発見とか,坂上田村麻呂が奥羽征討のおり湯宿を設けたとかいわれ,伊香保,草津とともに北関東の名湯として知られた。…
※「新湯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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