新穂高(読み)しんほたか

改訂新版 世界大百科事典 「新穂高」の意味・わかりやすい解説

新穂高[温泉] (しんほたか)

岐阜県北東端,高山市の旧上宝村にある蒲田,宝,佳留萱(かるかや),槍見,中尾穂高,新穂高などの温泉の総称。中部山岳国立公園内を流れる高原川の支流蒲田(がまだ)川沿いにあり,国民温泉に指定されている。単純硫化水素泉,58~97℃。左俣谷と右俣谷の出あう地点にあり,古くから槍ヶ岳穂高岳などへの飛驒側からの登山基地であった。新穂高温泉駅から西穂高の千石平(2156m)までロープウェーが敷設され,北アルプスの展望ができる。キャンプ場,スキー場も開設されており,初夏新緑,秋の紅葉が美しい渓谷である。高山および神岡からの道路網も整備され,四季を通じて登山者や観光客が多い。
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百科事典マイペディア 「新穂高」の意味・わかりやすい解説

新穂高[温泉]【しんほだか】

岐阜県吉城(よしき)郡上宝村(現・高山市),蒲田(がまだ)川上流の温泉群。穂高連峰の西に4kmにわたって栃尾,蒲田,宝,槍見,穂高,新穂高,中尾の諸温泉が点在,登山客が多い。単純泉。58〜97℃。高山または松本からバス。
→関連項目高山[市]

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