精選版 日本国語大辞典 「方鏡」の意味・読み・例文・類語 ほう‐きょうハウキャウ【方鏡】 方鏡〈奈良県正倉院蔵〉〘 名詞 〙 正方形または長方形の鏡。特に、中国古代銅鏡の一つ。銅鏡の大半が円形を呈するのに対し、方形をなす。初源は先秦代であるが、唐代に盛行する。文様としては、海獣葡萄鏡、鳥獣文鏡などがある。日本でも平安時代以降に和鏡として作られている。また、朝鮮の高麗鏡もこれにあたる。[初出の実例]「方鏡か四かくな池のあつ氷〈徳窓〉」(出典:俳諧・玉海集追加(1667)四)[その他の文献]〔庾信‐象戯賦〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例