方鏡(読み)ホウキョウ

デジタル大辞泉 「方鏡」の意味・読み・例文・類語

ほう‐きょう〔ハウキヤウ〕【方鏡】

古代方形の鏡。特に中国唐代に盛行した正方形長方形銅鏡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「方鏡」の意味・読み・例文・類語

ほう‐きょうハウキャウ【方鏡】

  1. 方鏡〈奈良県正倉院蔵〉
    方鏡〈奈良県正倉院蔵〉
  2. 〘 名詞 〙 正方形または長方形の鏡。特に、中国古代銅鏡の一つ。銅鏡の大半円形を呈するのに対し、方形をなす。初源は先秦代であるが、唐代に盛行する。文様としては、海獣葡萄鏡、鳥獣文鏡などがある。日本でも平安時代以降に和鏡として作られている。また、朝鮮高麗鏡もこれにあたる。
    1. [初出の実例]「方鏡か四かくな池のあつ氷〈徳窓〉」(出典:俳諧・玉海集追加(1667)四)
    2. [その他の文献]〔庾信‐象戯賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android