ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日光男体山遺跡」の意味・わかりやすい解説 日光男体山遺跡にっこうなんたいさんいせき 栃木県日光市にある標高 2484mの男体山の山頂の一角に位置する歴史時代の祭祀遺跡。男体山は古来,二荒山神社の神体山として尊崇されてきたが,1924年に一部調査が行われ,59年には大規模な発掘調査が実施された。遺跡は約 17m四方の地域にあるが,遺物は溶岩の窪地や岩の間隙,傾斜地などの自然地形から,重複散乱した形で発見されている。その種類は鏡,印,錫杖,法具,経筒,御正躰,合子,鈴,火打鎌,利器,武具,馬具,禅頂札,古銭,土器,陶磁器など多種多彩なもので,奈良時代から近世に及ぶ長い信仰の姿を物語っている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by