日土村(読み)ひづちむら

日本歴史地名大系 「日土村」の解説

日土村
ひづちむら

[現在地名]八幡浜市日土町

川之石かわのいし湾に注ぐ喜木きき川支流の出石いずし川に沿う山村。北は浄心じようしん(七八二メートル)などの山地に囲まれ、南西は喜木村(現西宇和郡保内町)に接する。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に「日土村 茅山有、谷川有、水不被上、日損所」とある。宇和島藩領。

太閤検地石高は一千二二二石四斗四升、耕地面積の比率は田二九パーセント、畑七一パーセントであったが、寛文検地では石高が一・四倍に増加し、耕地の比率は田一六パーセント、畑八四パーセントに大きく変化した。畑の開発が進行したためである。鬮持制実施期の百姓数は三三〇人、うち本百姓一七二人、半百姓一一一人、四半百姓四六人、庄屋一人に分れていた墅截。宝永三年(一七〇六)の戸数三七六、人口二千一七八、宝暦七年(一七五七)の戸数五八一、人口二千七四四であった(大成郡録)

日土村は大村で、村内は一二組に分けられていた。貞享元年(一六八四)の「墅截」は次のように記している。

本村ほんむら 村柄「上」、田「上」、畑「中ノ上」、水掛り「吉」。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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