日本創新党(読み)にっぽんそうしんとう(英語表記)The Spirit of Japan Party

知恵蔵 「日本創新党」の解説

日本創新党

「地方の現場から中央を正そう」と、首長や首長経験者・地方議員らが中心となって2010年4月に結成した政党。ただし、政党助成法上の政党要件を満たしていないため、政党交付金は交付されない。
「志ある国民(志民)が日本を変える!」をキャッチフレーズとする政治団体「よい国つくろう!日本志民会議」を母体とし、そのメンバーである山田宏東京都杉並区長党首に就任した。山田党首は松下政経塾2期生。1993年に衆院議員に初当選し、後に杉並区長に転身以後、レジ袋税導入など、様々な政策を打ち出す「改革派」区長として11年1ヵ月勤めたが、2010年5月に3期の満了まで約1年を残し辞職した。代表幹事には、同メンバーでもあり松下政経塾の後輩でもある中田宏前横浜市長が、政策委員長には、同じく同メンバーの斎藤弘前山形県知事が就任した。
党を支援する「応援首長連合」には、上田清司埼玉県知事、松沢成文神奈川県知事、河村たかし名古屋市長らが名を連ねた。国会議員の参加はない。
「自由で力強い日本」を目指す国家像とし、「財政再建」「教育再興」「自主独立外交防衛」「新憲法制定」を基本政策方針とした上で、「減税規制緩和」「高校以上の学校設立の自由化」「道州制の導入」などの基本政策を挙げている。
10年夏の参院選に10人以上の候補者を擁立し、議席獲得を目指す。山田党首は東京選挙区から立候補することを表明している。

(原田英美  ライター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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