日本福音ルーテル教会(読み)にほんふくいんるーてるきょうかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本福音ルーテル教会」の意味・わかりやすい解説

日本福音ルーテル教会
にほんふくいんるーてるきょうかい

日本におけるキリスト教ルーテル派教会の一つ。1892年(明治25)北アメリカのルーテル派宣教師の来日によって伝道が始められ、のちすぐにフィンランド、1950年代以降は北アメリカの他のグループ、北欧教会、宣教団体もこれに協力するに至っている。早くから教会を組織し、伝道活動のみならず、教育や福祉の面でも各地貢献を続けている。ルーテル学院大学において牧師とキリスト教社会福祉者の養成にあたっている。東京に本部をもつが、国内、国外の他のルーテル派教会のみならず、日本キリスト教協議会などを通して教会一致運動にも参加し、具体的貢献をしている。教会135、牧師124、信徒2万2146(1999年現在)。

[徳善義和]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本福音ルーテル教会」の意味・わかりやすい解説

日本福音ルーテル教会
にほんふくいんルーテルきょうかい
Japan Evangelical Lutheran Church

日本におけるルター派教会の一つ。北アメリカの南部一致ルーテル教会の宣教師が 1893年に佐賀に宣教を始めたのが最初デンマーク,フィンランド系の教会もこれに参加,後者はのちに東京,長野,北海道に転進,九州学院,同女学院をはじめ多くの社会事業を経営した。日本基督教団に加入したが,第2次世界大戦後分れて日本福音ルーテル教会を再建。海外各国からのルター系宣教諸団体を一丸として 1963年組織を充実発展させた。なおルター派教会としてはこのほかに独立のアメリカ・ミズーリ派の日本ルーテル教団などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の日本福音ルーテル教会の言及

【ルター派教会】より

…本部はジュネーブにあり,現在の議長はタンザニアのキビラ監督である。 日本のルター派教会は1893年アメリカの教会の日本伝道によって始められ,これは日本福音ルーテル教会となっているが,第2次大戦後アメリカの他のルター派教会による日本ルーテル教団,ノルウェーの伝道団体による近畿福音ルーテル教会,西日本福音ルーテル教会などもある。これらは国内でも神学教育や出版,ラジオ伝道などで協力しているほか,世界連盟を通して世界,とくにアジアのルター派教会との交流・協力関係をもっている。…

※「日本福音ルーテル教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android