日本車輌製造(読み)にっぽんしゃりょうせいぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本車輌製造」の意味・わかりやすい解説

日本車輌製造
にっぽんしゃりょうせいぞう

鉄道車両,橋梁,建設機械,農業プラント製造会社。1896年鉄道車両の製造・販売を目的に,奥田正香はじめ中京の財界人により愛知県名古屋市に設立,翌 1897年熱田工場稼働。1920年東京の隅田村の機械工場を買収し東京工場稼働。1927年日本初の地下鉄車両を東京地下鉄道(→帝都高速度交通営団東京地下鉄)に納入。1938年名古屋市に鳴海工場を新設し,貨車の製造開始。1957年国産技術による日本初のモノレールである上野懸垂線(上野動物園モノレール)を東京都交通局に納入。1961年,初の前面展望式車両となる「パノラマカー」が完成し,名古屋鉄道に納入。1964年東海道新幹線向けに 0系車両の量産・納入開始。同年,総合車両工場となる豊川工場を愛知県豊川市に新設。2008年東海旅客鉄道と資本業務提携し,子会社となる。2012年アメリカ合衆国のシカゴ郊外のロシェルで車両組立工場が稼働。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「日本車輌製造」の解説

日本車輌製造

正式社名「日本車輌製造株式会社」。英文社名「NIPPON SHARYO, LTD.」。輸送用機器製造業。明治29年(1896)設立。本社は名古屋市熱田区三本松町。鉄道車両製造会社。業界最大手。ほかに輸送用機器・建設機械・鉄構事業など多角展開。東京証券取引所第1部・名古屋証券取引所第1部上場。証券コード7102。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

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