なか‐ぎょう ‥ギャウ【中京】
[一]
近世、
京都の中心部をなす
商業地域、二条から四条までのあたりをいう。元祿期(
一六八八‐一七〇四)ごろから用いられた。
※
浮世草子・好色二代男(1684)三「中京迄取にやる間も見ぐるし」
ちゅう‐きょう ‥キャウ【中京】
※東海道を下る(1930)〈
鏑木清方〉五「一体中京と呼ばるるこの地は凡べて両京の間にあるものと聞いてゐたが」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
なかぎょう〔なかギヤウ〕【中京】
1 近世、京都における商業の中心をなす地域の名。二条から四条までのあたりをいった。
2 京都市の区名。昭和4年(1929)上京区・下京区の一部を併せて成立。二条城がある。
ちゅうきょう〔チユウキヤウ〕【中京】
《東京と京都との中間の大都市であるところから》名古屋市の異称。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界大百科事典内の中京の言及
【名古屋[市]】より
…愛知県の県庁所在都市で,伊勢湾奥に位置する。名古屋市は東京と大阪の中間に位置するため,中京とも呼ばれ,その通勤・通学圏,買回品購買圏を合わせた都市圏は中京圏とよばれる。日本第4の人口をかかえる巨大都市で,1889年の市制施行当時は面積約13km2,人口約15万7000にすぎなかったが,その後守山市(1954市制)など周辺市町村を編入し,1995年現在,面積328km2,人口215万2184の規模となった。…
※「中京」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報