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日焼けマシン ひやけましん

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知恵蔵2015の解説

日焼けマシン

人工の紫外線を肌に照射して日焼けを施す機械のこと。もともとは、日焼けが心身に良い影響を与えることを期待して、欧米諸国で医療用として開発された。最近はファッション性を追及して利用されることが多く、日焼けサロンを始めスポーツジムや室内プールなど、日焼けマシンを置いている店舗は国内におよそ1000施設あると言われている。
だが、国内における日焼けマシンおよびその利用に関しては法的な規制がない。東京都生活文化スポーツ局消費生活部が2010年6月に発表した「日焼けマシンの安全な利用に関する調査」によると、全国の消費生活センターに寄せられた日焼けマシンに関する危害、危険についての相談は00年度から09年度までの10年間で73件。危害の内容はやけどや眼の障害などで、なかには治療に「1カ月以上要した」、「入院した」といった重い事例もあった。これらの相談内容では、「使用に当たって説明が十分でなかった」「初心者長時間コースを利用させた」といった事業者側のアドバイスなどに問題があるものが多く、また、マシンが壊れているなど、機器の保守管理に問題がある事例もあった。
日焼けマシンについては、2005年に世界保健機関(WHO)が「18歳未満は日焼けマシンを絶対に使用してはいけない」と警告を出している。さらに2009年、WHOの国際がん研究機関(IARC)は、日焼けマシンを30歳未満が使用した場合、皮膚がんの中で最も悪性とされている「悪性黒色腫(メラノーマ)」にかかるリスクが75%高まると発表した。この結果を受けて、WHOは日焼けマシンの使用による発がん性のリスクを、たばこやアスベストと並ぶ最高レベルに引き上げた。
東京都の調査では、こうしたリスクを利用者の約7割が知らなかったという結果が出ている。日焼けマシンは、光線過敏や肌の白い人、過去に日焼けでやけどをした人は利用しないことが望ましい。利用する際には、日焼けマシンが皮膚や眼に与える影響を知った上で、最初は照射量の少ないマシンで短時間での利用とする、日焼け後は皮膚を冷まし保湿する、保護ゴーグルを着用するなどの注意をすることが必要である。

(星野美穂  フリーライター / 2010年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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