日独伊三国防共協定(読み)にちどくいさんごくぼうきょうきょうてい

日本大百科全書(ニッポニカ)「日独伊三国防共協定」の解説

日独伊三国防共協定
にちどくいさんごくぼうきょうきょうてい

1937年(昭和12)11月、コミンテルンおよびソ連に対抗するため、日本、ドイツ、イタリアの間に結ばれた協定。同協定は前年結ばれた日独防共協定にイタリアが参加して成立したもので、その後も「満州国」、ハンガリー、スペインが加入し、拡大された。同協定は前文と本文4条から成り立ち、三国がともにコミンテルンの活動に反対すること、相互に情報交換と緊密な協力を行うことなどが定められていた。しかし秘密文書では、軍事上、ソ連の負担を軽くするような措置はとらないことを約し、明確にソ連をその対象としていた。当時ドイツはロカルノ条約から脱退し、イタリアもエチオピアを占領し、日本も中国大陸における軍事行動を継続していたから、この協定が成立したことの国際的波紋は大きく、列国は、これをもって公然たる現状打破の行動とみなした。わが国は、この協定を締結したことにより、枢軸外交をさらに推し進めることになり、日独伊三国同盟締結への端緒を開くことになった。

寺崎 修]

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