日野浦村(読み)ひのうらむら

日本歴史地名大系 「日野浦村」の解説

日野浦村
ひのうらむら

[現在地名]美川村日野浦

現美川村の南部、面河おもご川右岸に位置する。

元和三年(一六一七)筆録の「大野直昌由緒聞書」などに大除おおよけ城の枝城銭尾ぜにお城について「(久万)日野浦銭尾城、城主菅新左衛門」とある。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)浮穴郡の項に「高弐百四拾石三斗 日ノ浦村 日損所、野山有、川有」とある。寛保元年(一七四一)頃の「久万山手鑑」によれば田六町一畝一七歩(一一石一斗八升二合)、畑三二七町二反三畝二五歩(二二九石一斗一升八合)で九八パーセントが山畑という純山村である。享保一二年(一七二七)の高改の結果田八町五反三畝に改められたが村高は天保郷帳(一八三四)でも改められていない。


日野浦村
ひのうらむら

[現在地名]和島村日野浦

小島谷おじまや村の南西丘陵にある。正保国絵図には「日浦村」高三八五石余で幕府領。その後高田藩領となったとみられ、天和三年郷帳には高三〇七石九斗余。村高のうち山高一石・漆高六斗余。このほか高七四石四斗余の新田と「同所出作」分七七石二斗余がある。高田藩稲葉氏以後は同氏の転封に従って所属藩が変わったが、支配は天明六年(一七八六)まで同氏の脇野町わきのまち陣屋の管轄であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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