旺文社日本史事典 三訂版 「日蓮」の解説
日蓮
にちれん
鎌倉時代の僧。日蓮宗の開祖
安房 (あわ) 国(千葉県)に生まれ,比叡山・奈良・高野山など旧仏教寺院に遊学修行し,1253年法華宗を開く。その立場は『法華経』の題目を唱えることによってのみ救われるとし,盛んに他宗攻撃を行い,迫害にも屈せず,『立正安国論』を幕府に献じ,国難を予言したので伊豆・佐渡に流された。のち許されて,甲斐の身延 (みのぶ) 山にこもり,武蔵の池上(現東京都大田区)で没した。ほかに『開目鈔』『観心本尊鈔』などの著書がある。
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