明正寺(読み)みようしようじ

日本歴史地名大系 「明正寺」の解説

明正寺
みようしようじ

[現在地名]飯塚市本町

穂波ほなみ川の左岸にある。所在地は江戸時代の長崎街道の西側、飯塚宿内の紺屋こんや町にあたる(地理全誌)。和光山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。慶長九年(一六〇四)に寺号・木仏を許される(続風土記附録)。「続風土記拾遺」によると開基は了鎮。先祖は越前の瓜生氏で、赤間関あかまがせき(現山口県下関市)に移り伊藤左衛門尉義直と称した。その後飯塚村に来て真宗に帰依して了鎮と号し、草庵を結び仏像を安置した。


明正寺
みようしようじ

[現在地名]新居浜市黒島

真言宗善通寺派。山号は竜宝山、本尊は聖観世音菩薩。往古西法さいほう寺と号し、寛永二〇年(一六四三)明正寺と改め、正保四年(一六四七)現在地に移る。もと式内社黒島神社の別当寺。寺宝に、県指定有形文化財の金銅密教法具一面、皇朝銭承和昌宝五〇余文のほか、金胎両界大曼荼羅・弘法大師御影像・釈尊誕生仏・秘法三二巻・仏舎利塔と舎利器・鉄鉢と二五条麻袈裟(以上市指定文化財)などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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