デジタル大辞泉 「易行品」の意味・読み・例文・類語 いぎょう‐ほん〔イギヤウ‐〕【易行品】 インドの竜樹著、中国の鳩摩羅什くまらじゅう訳「十住毘婆娑論じゅうじゅうびばしゃろん」34品の第9品。中国の曇鸞どんらんが注目し、そこに説かれる易行道を他力と規定した。日本の親鸞しんらんも重視。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「易行品」の意味・読み・例文・類語 いぎょう‐ほんイギャウ‥【易行品】 龍樹著、羅什訳の十住毘婆沙論(じゅうじゅうびばしゃろん)三十四品より第九品を別出したもの。中国では曇鸞(どんらん)が、そこに説かれる難易二道に注目して易行道としての浄土教を宣揚し、日本では親鸞もこれを重視した。→易行道 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「易行品」の意味・わかりやすい解説 易行品いぎょうぼん 鳩摩羅什の漢訳した龍樹の『十住毘婆沙論』第9章のこと。自身の力に依存して悟りを求める方法に対して仏陀による救済に基づいて悟りを求める立場をあげ,後者を特に強調する。中国,日本の浄土教ではこれを重要視する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報