春木義彰(読み)はるき・よしあき

朝日日本歴史人物事典 「春木義彰」の解説

春木義彰

没年:明治37.12.17(1904)
生年弘化3.1.1(1846.1.27)
明治期の司法官大和国法隆寺村(奈良県斑鳩町)に生まれる。通称雄吉。幕末鷲尾隆聚侍従が密勅を奉じて高野山に挙兵するとこれに呼応し,また戊辰戦争や維新後の十津川郷士鎮撫などに活躍した。明治4(1871)年11月五条県権少属に任じられ,5年2月奈良県勤務となった。6月司法少検事に任命されて以来司法官の道を歩み,累進して25年8月検事総長就任。31年6月司法部刷新のための人事異動で東京控訴院長に転じた。同職と検事総長とは同格だが,実質的には左遷とみてよい。36年12月引退し,翌年8月貴族院議員勅選された。

(楠精一郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「春木義彰」の解説

春木義彰 はるき-よしあき

1846-1904 幕末-明治時代の尊攘(そんじょう)運動家,司法官。
弘化(こうか)3年1月1日生まれ。鷲尾隆聚(わしのお-たかつむ)の高野山挙兵のとき軍資金調達を援助し,戊辰(ぼしん)戦争では奥羽征討軍にくわわった。のち司法界にはいり,明治25年検事総長,31年東京控訴院長となる。貴族院議員。明治37年12月17日死去。59歳。大和(奈良県)出身。通称は雄吉。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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