鎮撫(読み)チンブ

精選版 日本国語大辞典 「鎮撫」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ぶ【鎮撫】

  1. 〘 名詞 〙 乱をしずめ、民を安心させること。しずめなだめること。
    1. [初出の実例]「雖鎮撫、未安堵」(出典続日本紀‐和銅二年(709)一〇月庚戌)
    2. 「国内を鎮撫せんことに心を用ゆれども」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二編)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐文公一二年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鎮撫」の読み・字形・画数・意味

【鎮撫】ちんぶ

しずめ安んずる。〔左伝、文十二年〕秦伯、西乞をして來聘せしむ。~襄仲、玉を辭して曰く、君、先君の好(よしみ)をれず、魯國に照臨し、其の稷(しやしよく)(国家)を鎭撫し、之れに重ぬるに大を以てす。寡君(くわくん)敢て玉を辭すと。

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