昭和三陸津波(読み)しょうわさんりくつなみ(その他表記)Sanriku Tsunami of 1933

共同通信ニュース用語解説 「昭和三陸津波」の解説

昭和三陸津波

1933年3月3日午前2時半ごろ、三陸沖を震源にマグニチュード8・1とされる地震が発生し、大津波が三陸一帯を襲った。「三陸地方震災被害調」や内閣府によると、岩手県中心北海道青森県宮城県で、死者・行方不明者は計3千人超。7千軒以上の家屋が流失した。

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海の事典 「昭和三陸津波」の解説

昭和三陸津波

1933年(昭和8年)3月3日、三陸沖のマグニチュード8.3の地震で起こされた津波で、明治三陸津波につぐ大津波。遡上高は三陸町綾里で 23.0~28.7mに達し、死者・行方不明者は岩手県を中心に3,064人に及んだ。津波による家屋被害数は明治三陸津波とほぼ同じであるが、死者数が 1/7と少なかったのは、遡上高・遡上速度がやや小さかったことと、前回の津波の記憶から適切な待避行動を取れたからとされる。 (永田

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