晩節(読み)バンセツ

精選版 日本国語大辞典 「晩節」の意味・読み・例文・類語

ばん‐せつ【晩節】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 晩年。老後
    1. [初出の実例]「時年八十。永直自官吏、爰及晩節、歴任勘解由次官」(出典:日本三代実録‐貞観四年(862)八月是月)
    2. [その他の文献]〔石崇‐思帰引序〕
  3. 晩年の節操。
    1. [初出の実例]「貞心未変三商日。晩節長含九月霜」(出典:類聚句題抄(11C中)菊残秋意留〈大江匡衡〉)
    2. [その他の文献]〔楊万里‐清虚子此君軒賦〕
  4. 末の時。末の世。末年。〔書言字考節用集(1717)〕 〔史記‐武安侯伝〕
  5. 季節の終わりの時期。
    1. [初出の実例]「晩節商天朔気侵、厳霜夜雨変秋林」(出典:文華秀麗集(818)下・神泉苑九日落葉篇〈巨勢識人〉)

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普及版 字通 「晩節」の読み・字形・画数・意味

【晩節】ばんせつ

晩年の節操。宋・轍〔兄軾の獄に下るが為に上(たてまつ)る書〕然れども恨むは、少(わか)くして爲の志をき、不世出ふ。當年に齟齬(そご)すと雖も、(つひ)に尺寸(せきすん)をに效(いた)さんと欲す。今此のひにひ、~其の由(よし)無し。

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