普通コンドライト(読み)フツウコンドライト(その他表記)ordinary chondrite

デジタル大辞泉 「普通コンドライト」の意味・読み・例文・類語

ふつう‐コンドライト【普通コンドライト】

コンドライトとよばれる石質隕石うち、炭素質を含まないもの。鉄の含有率が低い順にLLコンドライトLコンドライトHコンドライトに分類され、その三つ総称をさす。発見される隕石の中で最も多い。

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関連語 高明 野口

最新 地学事典 「普通コンドライト」の解説

ふつうコンドライト
普通コンドライト

ordinary chondrites

隕石全体の85%以上を占める最も数の多い隕石であり,コンドライト隕石の中でも圧倒的大部分を占める。含有する総鉄量の違いによってH・L・LLの3種類に細分される。Siに対する難揮発性元素やMgの比率が太陽光球の値よりも低く,三酸素ダイヤグラムにおいて地球・月分別線よりも上にプロットされる。さまざまな程度の熱変成作用を受けている。熱変成作用の程度の一番低い岩石学的タイプ3の隕石では,コンドルールが85から90体積%を占め,細粒マトリックスは少ししか含まれない。このタイプは,地球と交差する軌道をもつ地球近傍小惑星に最も多いS型小惑星を起源とする隕石であることが,JAXAはやぶさ2探査機の持ち帰った小惑星リュウグウ試料の分析によって明らかになった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「普通コンドライト」の意味・わかりやすい解説

普通コンドライト
ふつうコンドライト
ordinary chondrite

コンドライトのうち最も普通にみられる石質隕石一種。O-コンドライトとも呼ばれる。コンドライトのうち,特異な炭素質コンドライトエンスタタイト・コンドライトを除いたもので,落下が目撃されたコンドライトの 90%以上を占める。普通コンドライトは,さらにブロンザイト・コンドライト (H-コンドライト) ,ハイパーシン・コンドライト (L-コンドライト) ,アンホテライト・コンドライト (LL-コンドライト) の3種に細分されている。これらはおもに金属鉄 FeSと鉄・マグネシウムケイ酸塩 (橄欖石と輝石) より成っており,H-コンドライト,L-コンドライト,LL-コンドライトの順に金属鉄の含有量が少くなっているのに対し,ケイ酸塩中の鉄の含有量は多くなっている。

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