精選版 日本国語大辞典「景気付」の解説
けいき‐づ・く【景気付】
[1] 〘自カ五(四)〙
① 景気がよい方に向く。商売などが繁盛しはじめる。
※自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉写生帖「叔父は〈略〉唐物店を出して仕合はせに景気(ケイキ)づきますし」
② 調子がよくなる。勢いづく。
※落語・隅田の馴染め(1889)〈三代目三遊亭円遊〉「朝になると景気附いた夢が醒めて、勘定書(かきつけ)が来ると欝悶(ふさい)で仕舞ひます」
[2] 〘他カ下二〙 ⇒けいきづける(景気付)
けいき‐づけ【景気付】
〘名〙
① 景気をつけること。勢いや元気をつけること。
けいき‐づ・ける【景気付】
〘他カ下一〙 けいきづ・く 〘他カ下二〙 景気や元気がよくなるように勢いをつける。
※彼女とゴミ箱(1931)〈一瀬直行〉浅草の胴体「魚類、乾物類、それに鴨や猪をつるし景気付(ケイキヅ)けてゐる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報