曇らす(読み)クモラス

デジタル大辞泉 「曇らす」の意味・読み・例文・類語

くもら・す【曇らす】

[動サ五(四)]
太陽・月・空などを曇るようにする。
「僕の涙で必ず月は―・して見せるから」〈紅葉金色夜叉
透明の度合いや光り方などをにぶくさせる。「湯気が鏡を―・す」
心配や悲しみで、表情などを暗くする。「悲報に顔を―・す」
考えや思考をにぶくさせる。「私情にとらわれて判断を―・す」
能で、能面を少しうつむかせる。悲しみ・愁い・嘆きなどの感情を表す。⇔照らす
[動サ下二]くもらせる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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